防音講座、ボーカル編
案外難しいのがボーカルの防音です。一番はスタジオやブースですが自宅に防音室を設置する予定の方は防音講座総合編をご覧いただくとして、もっと安価でお手軽な歌の防音方法をご紹介したいと思います。最近ではちょっと変わったグッズも出ているようなのでこういったものを使ってみるのもいいでしょう。
3千円前後～
ボイトレグッズ
電池などを使わないお手軽なアイテムです。いろんなタイプがありますが基本的には自分の歌をカップで受けて吸音し接続されたチューブをイヤホンのように耳に接続することで音漏れ軽減と同時に自分の歌声の確認もできます。
すこし値段が高くなりますが実際にマイクを内蔵するタイプであれば録音もできるので自分の歌を後から再生して客観的に見直すこともできるでしょう。テレビの音量程度に原曲を流しながら自分の歌声は防音カップで防音しつつモニターすれば同居の家族にバレずに練習できるかもしれませんね！
また近年人気のオンライン対話や実況、配信者向けグッズとしてデスク設置型や頭部を覆う形の簡易防音ボックスなども販売されているのでボイトレグッズと組み合わせることでより強力に音漏れ対策ができるでしょう。
予算１時間１０００円前後～
カラオケボックス
まさに歌うために作られた場所なので防音には最適な環境です。最近ではひとりカラオケの方も珍しくはありませんし安いところなら１時間５００円ほどで借りられます。音源も豊富に選べ自分の声域に合わせてキーも変更できる点もメリットです。
ただし、カラオケボックスはもともと気分良く歌えるよう設計されています。練習という点では不要な反響は抑えるようエコーなどのエフェクトは切りましょう。
音楽スタジオ
バンド演奏などに使う音楽スタジオも歌の練習に最適な場所の一つです。一人カラオケに抵抗がある方も音楽スタジオなら個人練習のために訪れる人も多いので気兼ねなく利用できるでしょう。
歌のみがある程度上手く聴こえるよう反響がセッティングされているカラオケボックスの環境や機材よりもバンド演奏などで各楽器がバランスよく聞こえるよう設計されている音楽スタジオのほうが素の歌声を聴くことができます。歌の練習という点では余計なエフェクトのない音楽スタジオのほうがごまかしがなく上達できるといえます。バンドで歌うのなら同じ環境で練習できるうえ、マイクやPAなど機材のセッティングを覚えることもできます。
予算0円～
車内で歌う!
ひとりで車内にいる時なら周囲を気にせず大きな声で歌の練習が出来そうです。これなら追加の予算もいりません！カーステで音源も流せますしエアコンも効くので最もお手軽な練習場所の一つと言えるでしょう。車は密閉性もあるので停車中でも少しの音漏れで済みそうです。
ただし、運転中に歌う場合はくれぐれも安全面にはご注意ください。駐車して歌えばより安全です。駐車中にエンジンをかける場合は排気ガスの影響がでます。必ず周辺に住宅のない場所を選びましょう。また乗車している本人にも一酸化炭素中毒の危険があるので自動車の排気マフラーをふさぐ形にならないよう駐車してください。
押し入れ・クローゼット
押し入れやクローゼットなら多少の密閉性があるので少しだけ音漏れを軽減できそうです。上記のボイトレグッズと組み合わせるとより効果的でしょう。
布団の中
厚みのある布団を頭から被ればそれなりに音漏れを軽減できそうです。大変お手軽ではありますが中に潜って歌うのでボイトレグッズとの組み合わせが難しいのと、くれぐれも酸欠にはご注意ください。特に気温の高い夏場などは長時間の練習には向かない方法です。
